こ じ ょ う
林小城
所在地 | 長野県松本市里山辺 |
形式 | 山城 |
主な城主 | 小笠原長棟・長時 |
遺構 | 曲輪・石垣・土塁・堀切・竪堀 |
指定・選定 | 国指定史跡 |
訪城年月日 | 2023年5月11日 |
満足度 | A B C D E |
登城難易度 | A B C D E |
車での登城 | 不可 |
主郭
〜標高774m、比高150mに位置し、四方を土塁が取り囲んでいる〜
主郭虎口
主郭に設置されている説明板(拡大可)
曲輪2から主郭へ
竪堀
林小城
建武元年(1334)に小笠原貞宗が信濃守護に任命され、府中(松本)に入って井川に館を構えました。文安3年(1446)に府中と飯田の
小笠原氏の間で家督相続の争いが起こり、地域の政情も不安定になる中で府中小笠原氏は井川館から東に4キロメートルほど離れたこの
林の地に館を移し、要害として林城を築きました。林城は大城・小城からなり、尾根づたいに多数の平場や堀切、竪堀が設けられた強固な守り
の城ですが、天文19年(1550)、松本平に侵攻した武田晴信(信玄)を前に自落しました。
ここ小城は、大城と築城手法に共通点が多く一体的な関係とみられる一方、主郭には石積みが良好に残り、大城にはない畝状空堀群など
の特徴的な防御施設もみられます。
井川城跡と林城跡はともに保存状態がよく、室町時代から戦国時代にかけての我が国における城館の移り変わりの典型をみることができ
ます。また、信濃の歴史を知るうえでも欠くことのできない重要な遺跡であり、その保存・活用を図るため国史跡に指定されました。
<登山口案内板より>
曲輪2(切岸上は主郭)
登山口
〜ここは山の東側にある大嵩崎(おおつき)側登山口で、
山の西側には廣澤寺側登山口がある〜
主郭南側の土塁
土塁上から主郭を見下ろす
主郭
主郭の石積
主郭の石積
主郭虎口の石積
曲輪2
階段状に連なる曲輪
曲輪2虎口
登り始めてすぐに 「地獄の釜」 と呼ばれる沼の跡がある。
馬1頭が引きずりこまれたという話が伝わる。
主郭南側の堀切
主郭南側の堀切
主郭の石積
曲輪2から見た主郭の石積
登山口
〜フェンスの手前に駐車し(駐車スペースは狭小)、
扉を開けて登山。城跡までは徒歩20分弱である〜